シャトー・カントナック・ブラウン

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テクニカルノート

  • ブドウ作付面積:48ヘクタール、礫質
  • 作付比率:
    • 65% カベルネ・ソーヴィニヨン
    • 30% メルロ
    • 5% カベルネ・フラン
  • 平均樹齢:35年
  • 植樹密度:8500〜1万本/ヘクタール
  • リュット・レゾネ(認証済)によるブドウ栽培
  • 収量:4500リットル/ヘクタール
  • 剪定:ギュイヨ・ドゥーブル式
  • 除葉、腋芽欠き、摘房
  • 手摘み収穫、二重選果
  • 温度調整機能付きステンレスタンクを使用した醸造
  • マセレーション期間:15〜25日
  • マロラクティック醗酵:樽およびタンク
  • オーク樽での育成期間:12〜15ヶ月
  • 樽使用年数:新樽率50%〜70%、一年使用樽率50%〜30%
  • 澱引き、3ヶ月毎
  • 卵白清澄(コラージュ)
  • シャトー元詰め
  • 生産数:13万2000本
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ブドウ畑について

最適熟度の完璧な状態でブドウを収穫出来るよう、畑には最上のケアを施しました。房が実っている高さには適度に除葉をほどこし、畑全体に腋芽欠きおよび(房が青い段階での)摘房を行ないました。
数年前から土壌の耕作に力を入れており、観察の結果、シーズン終盤には雑草を生やした状態にしておくことが重要と考えています。
地表面に芝を生やしておくことで、季節遅れの雨に見舞われた場合、ブドウ樹の過剰な水分吸収を制御することが出来ます。
この措置は、2006年ヴィンテージの上質な仕上がりを説明する理由のひとつと考えています。ブドウ畑での作業内容や畑に関する知識の差からワインの品質に違いが生まれる、これは今に始まったことではありませんが、2006年はその傾向がより顕著に見られた年です。

収穫について

収穫作業はメルロの補充若株から始まり、9月20〜22日に行われました。続いて25日には古株の収穫に入りました。カベルネ・フランは9月29日に収穫されています。
カベルネ・ソーヴィニヨンの若株の収穫は10月2日に行われ、古株は10月3日〜9日に収穫されました。
ほぼ4週間という長期にわたって収穫作業を進めた結果、各収穫区画に適した醸造工程でその後の作業を進めることが出来ました。抽出は各タンクの状態によって調整されています。2006年は念入りな収穫を特長とし、区画周辺部の果実をまず摘み取り、次に中央部を収穫する、二重収穫を採用しています。その後の醸造では、それぞれの収穫ブドウに適した作業がとられています。

醸造について

全醸造工程の見直しを行なった年でした。
収穫ブドウの搬入から最終ルモンタージュまで、全工程を改めて検証しました。
選果作業は二重に行ないます。つまり、畑にベルトコンベアを設置して行なう房単位の選果、次に除梗機を通して破砕機にかける間に行なう粒単位の選果。これにより、粒単位での緻密なチェックが可能になりました。アントシアンおよびポリフェノールを毎日分析にかけ、同時に試飲をし、その結果、各タンクの抽出状態をより良く把握し、最適な液循環(ルモンタージュ)を行なうことが出来ます。
「テロワール」という言葉には、土壌、天候、職人の腕前が含まれると、現在では当たり前のように言われますが、この年はいつも以上に職人の技が要求されたヴィンテージと言えるでしょう。
メルロには丸み、色味および飲み心地の良さがあり、カベルネにはたっぷりとした豊かさ、織り目のつんだ、絹のようにしなやかなタンニンと余韻の長さが見られます。

生産割合

シャトー・カントナック・ブラウン30%
ブリオ・ド・カントナック・ブラウン70%
ブレンド率
シャトー・カントナック・ブラウン:75%カベルネ・ソーヴィニヨン、25%メルロ
ブリオ・ド・カントナック・ブラウン:45%カベルネ・ソーヴィニヨン、50%メルロ、5%カベルネ・フラン
育成:
シャトー・カントナック・ブラウン:60%新樽
ブリオ・ド・カントナック・ブラウン:25%新樽

カントナック・ブラウン2006年ヴィンテージ、テクニカルノート

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ブドウ畑について

2007年は、早期開花が記憶に残るヴィンテージです。
メルロは早くから花が咲き、それでも5月末の悪天候によって開花のスピードは衰え、結果、区画単位で見ても花の咲く時期が長期化しています。
一方のカベルネは、開花時期には好天を享受しています。7月に入ると残念ながら日照量が 欠乏します。早い段階から、夏期摘房、除葉、腋芽欠きといった作業をすべての畑に施す決断がとられます。
日照量欠乏を緩和するためにあらゆる処置がとられました。
「天は自ら助くる者を助く」。9月初頭には好天が戻り、収穫終了まで安定した天候が続き、栽培スタッフにも笑顔が戻りました!
手間を掛けて夏季剪定を行ったことで、非常に満足いく成果が得られています。天候条件にも恵まれ、収穫時期を遅らせてブドウの熟度が上がるのをじっと待ち、完璧な状態の最適熟度のブドウを収穫しています。

収穫について

収穫初日は9月20、21、22日。メルロの苗木および若株から作業を始めました。ソーテルヌでの収穫さながら、少人数チームでまず約4ヘクタールを収穫しました。
収穫スタッフは、ブドウ果粒の色味を確認して収穫するための技術研修を予め受け、タンク一基分のブドウを収穫しました。この年は特に花の時期が長期化したことで、1本のブドウ樹に実った房の熟度も不均等で、熟度差を緩和させるためにこのような措置をとっています。
9月25日火曜日、全スタッフを動員して本格的な収穫がスタートしました。メルロの区画一部、27日木曜日は作業中断、10月1日に作業再開。メルロの収穫作業は10月1日および2日で終了しています。9月20日および21日に収穫された4ヘクタールから、実に10日遅れての収穫です。開花時期のズレに応じて、収穫を進めた結果です。
通常、メルロの収穫は3〜4日で終了しますが、2007年の収穫には2週間かかっています。
カベルネ・フランの収穫は10月3日および4日に行ないました。カベルネ・ソーヴィニヨンは10月8日に収穫しています。ブドウのポテンシャルの高さは明白で、とにかく辛抱強く待ちました。同2品種の花の時期はメルロよりはまとまっており、収穫もそれほど長期化することなく作業は進められました。10月15日に収穫は終了しています。

醸造について

全工程、順調に進められました。収穫が長期化したことで、品種ごと、区画ごと、醸造をじっくり丁寧に行なうことが出来ました。収穫されたブドウの天然バランスは、特筆に値する品質でした。
メルロは、色味が濃く、糖分豊富かつ上質な瑞々しさを保っています。カベルネはゆっくりと果実成熟が進みました。美しい色味、豊かな香り、上質で心地良いタンニンが特長的です。
残るはブレンド作業のみです。

生産割合

シャトー・カントナック・ブラウン30%
育成: シャトー・カントナック・ブラウン:60%新樽
ブリオ・ド・カントナック・ブラウン:25%新樽
ブレンド率:
シャトー・カントナック・ブラウン:65%カベルネ・ソーヴィニヨン、35%メルロ
ブリオ・ド・カントナック・ブラウン:50%カベルネ・ソーヴィニヨン、45%メルロ、5%カベルネ・フラン

カントナック・ブラウン2007年ヴィンテージ、テクニカルノート

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ブドウ畑について

4月いっぱいは寒冷かつ降雨の多い天候状況が続き、かなり遅めの萌芽となりました。夏らしい天候に恵まれた5月初旬になって、ようやく新芽の生育は活発化しました。
植物周期のスタートは早かった(3月末)とはいえ、5月の観測時点では特に早熟傾向も見られず、近年比の平均的スピードと言えるでしょう。
開花は8〜10日遅れてスタートしました。メルロの花の時期は低温傾向が記録され、カベルネの時期は暖かく、そのため2品種間の開花時期にさほどの開きがない点は特徴的です。
着色はゆっくり進みました。初の着色ブドウはこれまで30年平均より遅めに観測されています。
畑で行なう夏季管理作業は年ごとに精度を高めており、より迅速に対応出来るよう心がけています。寛容というにはほど遠かったこの年の天候による影響は、丁寧に畑にケアを施すことで埋め合わせることが出来ました。
一方で、シャトーの栽培責任者エルヴェ・マルタン(1986年から畑担当)は次のようにコメントしています。「収穫までの2ヶ月でここまで急速にブドウが変化した年も記憶にありません。9月と10月でブドウの品質にはずいぶん改善が見られています。」2008年はカントナック・ブラウンが誇る上質ヴィンテージのひとつに加わるでしょう。

収穫について

収穫は10月1日、2日、7日に開始し、メルロの苗木、若株、続いて古株の収穫を行なっています。カベルネ・フランの収穫は10月9日。カベルネ・フランは作付比率も収量も低いので、一日で十分です。
カベルネ・ソーヴィニヨンの収穫は10月13日にスタートし10月19日に終了。日に日に改善していく天候のもと、9月初頭の時点では想像さえ出来なかった熟度が得られました。

醸造について

収穫されたブドウは、収穫スタッフによる第一次選果にかけられ、畑で選果機に通されます。 収穫箱を使って蔵へ搬入された後、ブドウ房は除梗機にかけられ、破砕機に流される前に振動式選果台上で最終チェックを行ないます。
区画ごとに緻密な管理ケアを行なっており、ブドウ果粒の状態は完璧です。おかげで落ち着いた心持ちで醸造工程に取りかかれます。
入念丁寧なケアは蔵の作業においても同様です。醸造責任者ギヨーム・ドゥーセおよび品質管理責任者ガエル・クレスピの指揮のもと、最上の抽出を目指して万全の措置がとられています。
メルロは色味も濃く酒質も高く、カベルネは非常に香り豊かです。グラン・ヴァンの特徴的表現がすべて備わっているヴィンテージです。

生産割合

シャトー・カントナック・ブラウン33%
育成:
シャトー・カントナック・ブラウン:60%新樽
ブリオ・ド・カントナック・ブラウン:25%新樽
ブレンド率:
シャトー・カントナック・ブラウン:60%カベルネ・ソーヴィニヨン、40%メルロ
ブリオ・ド・カントナック・ブラウン:56%カベルネ・ソーヴィニヨン、32%メルロ、12%カベルネ・フラン

カントナック・ブラウン2008年ヴィンテージ、テクニカルノート

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ブドウ畑について

萌芽の勢いは良く、4月前半に進みました。
メルロおよびカベルネ・ソーヴィニヨンは、5月末、非常に恵まれた天候のもとで花の時期を迎え、短期間で開花は進みました。
メルロの着色は7月24日に初めて観測され、カベルネは7月31日に記録されています。8月、9月および10月は桁外れに良好な月でした。
日中の高温と冷涼な夜間、一日の気温差が激しい日も珍しくなく、ブドウの成熟には絶好のコンディションでした。
10月初頭まで夏らしい天候が続き、その後、気温は急激に低下します。10月16日および18日には朝霜がおりています。

収穫について

9月23日にシャトー専属スタッフによってメルロの若株収穫が行なわれ、この年の収穫作業はスタートしました。
メルロの古株区画は9月28日および29日に収穫され、10月3日土曜日に終了しています。カベルネ・フランは10月7日まで待ちました。
収穫全期間にわたって好天に恵まれ、落ち着いて収穫を行なうことが出来ました。カベルネ・ソーヴィニヨンは実に見事な仕上がりです。
苗木と最初の区画を10月8日および10日に収穫した後、10月12〜15日にかけてカベルネ主要区画を収穫しました。除梗機通過後の第二次選果台で選られたブドウ果粒には、実にその後が楽しみな品質が備わっています。太陽光をいっぱいに浴びて、赤果実の溢れんばかりの香りが特長的です。
収穫最終日の朝の気温は5℃、午後も17℃程度。理想的な天候です。一層鮮やかな色味が期待出来ます。収穫最終日翌日には急激な気温低下が観測されたことからも、すべてのタイミングが完璧だったと言えます。

醸造について

初期段階の液循環(ルモンタージュ)から、期待感は現実のものとなりました。色味は信じられないくらい濃厚で、果実の香りが蔵に満ちあふれました。
2009年ヴィンテージは、収穫区画の厳選から区画別の醸造まで、あらゆる工程で我々にワイン造りのよろこびを与えてくれました。
グラン・クリュおよびセカンドであるブリオを、理想的なブレンドに仕上げる作業はまさに至福の時。ここで特に我々を悩ませたのが、実は「ボルドーを造る」という作業でした。
このヴィンテージは高いアルコール度数を含んでおり、上質な瑞々しさでカバーされている点は実に幸運と言えます。
密なタンニン、甘美で洗練された味わいのワインを生み出すロットの数々、そしてバランス。この年、我々は自然からすべてを授かりました。
否定しようのない、桁外れに素晴らしいヴィンテージです。偉大なるボルドーがここに誕生しました。

生産割合

シャトー・カントナック・ブラウン42%
育成:
シャトー・カントナック・ブラウン:50%新樽
ブリオ・ド・カントナック・ブラウン:25%新樽
ブレンド率:
シャトー・カントナック・ブラウン:65%カベルネ・ソーヴィニヨン、35%メルロ
ブリオ・ド・カントナック・ブラウン:50%カベルネ・ソーヴィニヨン、40%メルロ、10%カベルネ・フラン

カントナック・ブラウン2009年ヴィンテージ、テクニカルノート

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天候について

2010年のブドウ栽培シーズンは、一年を通じて乾燥した天候条件が特徴的でした。
冬は非常に寒冷で、これまで30年の平均値と比較して2〜3℃低めの気温を観測しています。
栽培シーズンは非常に温暖だった4月にスタートし、続く5月は一転してかなり涼しい天候が続きました。
その後も、前年同様、全体的には涼しい天候が続き、収穫時の10月18日には朝霜がおりています。
2010年の総日照量は2009年と並ぶほどの高い数値で、夏さながらの天候が続いた4月にはとりわけ長い日照時間が記録されています。

ブドウ畑について

シャトーの収穫チームは、数年前から継続的に作業を任せてきた、信頼のおける即戦力スタッフで構成されています。最後のひと房を収穫するまで、質の高い作業が保証されています。
この年の収穫は平年以上に長期で約5週間にわたり、うち実質作業日数は12日です。
これは、緻密な観察体制で作業にあたった結果と言えます。つまり、全区画がそれぞれ最上の熟度を得るタイミングをひたすら待ち続けました。
最後まで好天続きで、穏やかな天候に後押しされた収穫でした。秋はインディアンサマー(小春日和)に恵まれ、夜のうちは冷涼で、午後には陽光あふれる暖かい天候が続きました。
収穫が終ったブドウ区画はまたたく間に葉の色を変え、まるですべてを捧げた後、時の流れに身を委ねているかのごとき光景でした。

醸造について

今日、醸造庫では、完璧に整備された設備を使用して作業が行なわれており、ワインの原料となるブドウの状態がそもそも上質である場合、醸造作業はとりわけシンプルです。収穫ブドウには、高い潜在アルコール度数と優れたタンニンが備わっており、果実の魅力を最大限に保つ目的で、低温(26℃/27℃)での醗酵が行なわれています。
色素抽出は早い段階から進み、これは果実の上質な熟度を意味します。粘性すら感じさせる濃厚な果汁が得られています。今年の収穫時に勤続20周年を迎えたブリューノ・イディエにとっても、これは思わず目を疑うような現象だったようです。
初回テイスティングから、このヴィンテージの将来性の高さは目に見えて明らかでした。

ヴィンテージについて

全醸造工程の見直しを行なった年でした。
収穫ブドウの搬入から最終ルモンタージュまで、全工程を改めて検証しました。
選果作業は二重に行ないます。つまり、畑にベルトコンベアを設置して行なう房単位の選果、次に除梗機を通して破砕機にかける間に行なう粒単位の選果。これにより、粒単位での緻密なチェックが可能になりました。
アントシアンおよびポリフェノールを毎日分析にかけ、同時に試飲をし、その結果、各タンクの抽出状態をより良く把握し、最適な液循環(ルモンタージュ)を行なうことが出来ます。
「テロワール」という言葉には、土壌、天候、職人の腕前が含まれると、現在では当たり前のように言われますが、この年はいつも以上に職人の技が要求されたヴィンテージと言えるでしょう。
メルロには丸み、色味および飲み心地の良さがあり、カベルネにはたっぷりとした豊かさ、織り目のつんだ、絹のようにしなやかなタンニンと余韻の長さが見られます。

収穫について

メルロ:9月29日および30日、10月1日、5日および6日
カベルネ・フラン:10月7日
カベルネ・ソーヴィニヨン:10月13日〜20日

生産割合

シャトー・カントナック・ブラウン45%
育成:
シャトー・カントナック・ブラウン:60%新樽
ブリオ・ド・カントナック・ブラウン:25%新樽
ブレンド率:
シャトー・カントナック・ブラウン:66%カベルネ・ソーヴィニヨン、34%メルロ
ブリオ・ド・カントナック・ブラウン:65%カベルネ・ソーヴィニヨン、30%メルロ、5%カベルネ・フラン

カントナック・ブラウン2010年ヴィンテージ、テクニカルノート

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ブドウ畑について

萌芽は早めの3月末に始まりました。4月および5月は異例なほど日照量が豊富で、いずれの品種も花の時期は短期間で均質に進みました。
その後、そのまま流れにのったかのように気温上昇が続きます。6月末には急激な温度上昇が観測され、日光に晒されたブドウ房には日焼けが起きています。
旱魃状態は日に日に重度を増していき、着色は長期にわたりました。7月中旬になってようやく降雨に恵まれ、状況に改善が見られました。畑の水不足は葉の変色にも若干あらわれており、この降雨のおかげでようやくブドウ果粒がふくらみ始めました。
8月は多湿だったため、成熟スピードに若干の衰えが見られています。これにより落ち着いて収穫準備を進めることが出来ました。ここ最近のヴィンテージと比較すると2週間ほど早めの生育周期でした。
収穫本番までに、傷んでしまった果実を株から除去し、均質な熟度に実った、傷みのないブドウのみを収穫出来るよう準備を整えました。

収穫について

収穫は 、白ブドウから、8月30日にスタートしました。白ワインに関してはこの年が初ヴィンテージとなり、自信作に仕上がっています(テクニカルノートをご参照ください)。
メルロの苗木および若株は9月13日に収穫がスタートしています。
メルロの古株に関しては、病害発生の危険性が高い状態が続き、衛生管理を万全に、9月21日までじっくり熟度の上昇を待ちました。カベルネ・フランは23日に即日摘み取り作業が行なわれています。カベルネ・ソーヴィニヨンは9月24日から29日にかけて収穫され、この年の収穫は終了しました。

ヴィンテージについて

とにかく「選る」、このヴィンテージの決め手と言えます。緻密な畑での作業と丁寧な手作業による選果。加えて、光センサー選果機を使用した仕上げ作業を行なっています。
アルコール醗酵は順調に進み、通常より低めの26℃から27℃で温度管理を行なうことで果実味を尊重したワインに仕上がりました。適度な抽出により、エレガントでリッチ、絹のようなしなやかさが備わったワインが生まれています。

生産割合

シャトー・カントナック・ブラウン50%
ブレンド率:
シャトー・カントナック・ブラウン:67%カベルネ・ソーヴィニヨン、33%メルロ
ブリオ・ド・カントナック・ブラウン:41%カベルネ・ソーヴィニヨン、49%メルロ、10%カベルネ・フラン
育成:
シャトー・カントナック・ブラウン:50%新樽
ブリオ・ド・カントナック・ブラウン:20%新樽

カントナック・ブラウン2011年ヴィンテージ、テクニカルノート

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2012年は驚きのヴィンテージ!

アポステリオリに経緯を分析すれば、ヴィンテージの品質がどのように得られたかを述べるのはさほど難しい作業ではありません。
アプリオリな一般的判断では、2012年は手間の掛かる年になりそうな要素が多く見られました。海洋性気候らしさはここ数年忘れられがちでしたが、地理的に恵まれた環境に置かれていることを実感させられる年でした。ただ、時に多湿な時期もありました。ブドウ栽培シーズン全期間にわたって、これほどまでのケアを必要とする年も珍しいと思われるくらい、頻繁に畑管理を行ないました。
7月前半、140名強のスタッフを動員してすべての区画で腋芽欠きの作業を行ない、シーズン初めにとった遅れのカバーに努めました。
8月末、これもまた熟度を均質に整える目的で、この段階で熟さず緑色あるいはロゼ色だったブドウ房を部分的に除去し、上質な房だけに「清掃する」作業を施しました。
入念な作業を施し、収量は自ずと低量に抑えられたことで、結果的には成熟スピードも1週間ほどの遅れにとどまり最適熟度を得ることが出来ました。

白ワイン:アルト・ド・カントナック・ブラウン

白ブドウの収穫は、最高の条件のもと、9月12日に行なわれました。香り高く、丸みと瑞々しさが特長的です。
醗酵後のアルトは、上質な酸味を含んでおり香り豊かで、期待どおりの仕上がりが得られています。1年にわたる樽内での醸造および育成により、ボリューム感と芳醇さあふれるワインに仕上がっています。

シャトー・カントナック・ブラウンおよびブリオ
収穫について

毎日欠かさず、ブドウ樹ごと、ブドウ房ごと、畑のスタッフは自然からの授かり物を大切に上質に仕上げました。9月末の雨には不安な気持ちを隠し得ませんでしたが、それでも技術チームの熟練の技あってこそ、落ち着いて作業を進めることが出来ました。
10月1日にメルロの収穫を始め、10月17日にカベルネ・ソーヴィニヨンで収穫作業は終了しました。
ボトリティス菌の発生危機はありましたが、区画ごとに行なう収穫の作業順序を乱すには至りませんでした。より良い通気と日光照射を得させるために、まだ実が青い段階で行なった摘房作業は特に高い効果をあげています。

醸造について

ブドウは入念な選果にかけられます。まず収穫直後に房ごと手作業で選り分け、次に除梗機を通し、破砕機に掛ける前に手作業あるいは光センサー式選果機を使用して最終選別を行ないます。
醗酵タンクには最上の粒だけが運び込まれます。
初期ルモンタージュの段階からそれまで抱いていた不安感は払拭されました。果汁の色味は濃厚で、タンニンに硬さは見られません。育成を進めてテイスティングを重ねるにつれ、安堵感は期待感へと変わりました。
2012年は非常に上質なヴィンテージです。驚きのヴィンテージに仕上がるでしょう!

生産割合

シャトー・カントナック・ブラウン50%
ブレンド率:
シャトー・カントナック・ブラウン:65%カベルネ・ソーヴィニヨン、35%メルロ
ブリオ・ド・カントナック・ブラウン:45%カベルネ・ソーヴィニヨン、45%メルロ、10%カベルネ・フラン
育成:
シャトー・カントナック・ブラウン:60%新樽
ブリオ・ド・カントナック・ブラウン:25%新樽

カントナック・ブラウン2012年ヴィンテージ、テクニカルノート